言語で柔軟に操作可能なWhat-if社会シミュレータ
Published in 人工知能学会第二種研究会資料 2025 (BI-026), 2025
Abstract
社会シミュレーション研究において、一人一人の個性のような異質性を再現し、対話のような複雑な相互作用を再現することは、重要な関心事でありつづけてきたが、実装があまりに高コストであるためその詳細に踏み込まれることは少なかった。しかし、大規模言語モデルが、広汎な状況における対話をパーソナリティで条件付けて再現できることを示したことで、人々の異質性と相互作用を詳細にモデル化できる可能性が出てきた。本発表では、大規模言語モデルを社会シミュレーションに応用する既存研究を整理した上で、その課題が大規模言語モデルの振る舞いを特定の人間や社会状況を再現するよう調整する枠組みの不在にあることを指摘する。以上を踏まえ我々が取り組む、大規模言語モデルをキャリブレーションする方法について論じる。
Recommended citation:
山田 広明, 山田 寛章, 平岡 達也. 言語で柔軟に操作可能なWhat-if社会シミュレータ. 人工知能学会第二種研究会資料, 2025 (BI-026), 2025年3月.