判決書自動要約のための修辞役割分類
Published in 言語処理学会第24回年次大会発表論文集, 2018
Abstract
我々は,日本国の判決書に対する情報アクセスの容易化・効率化を目指し,検索の手掛かりとなる判決の要約を機械的に生成することを目指している.判決書に内包される共通の議論構造を適切に利用できれば,極めて高い品質の自動要約を実現することが可能となる.本研究の目的はそのための議論構造抽出である。本稿では、独自に作成した議論構造注釈付き判決書コーパスを利用し、形態素bigram等に加えて、モダリティ表現、機能表現、法律の名称、手掛かり句等の素性を導入し、SVMを用いた機械学習によって議論構造の基本となる修辞役割の自動分類を行い、基本的な素性のみでも判決書中の議論的テキストの弁別が可能であるという知見を得た。
Recommended citation:
山田寛章, Simone Teufel, 徳永健伸. 判決書自動要約のための修辞役割分類. 言語処理学会第24回年次大会発表論文集, pp. 785-788, 2018年3月.