対義関係バイアス: 事前訓練済み言語モデルと人間の意味関係間の弁別能力に関する分析
Published in 言語処理学会第30回年次大会発表論文集, 2024
Abstract
意味関係の弁別は,人間にとっても,機械にとっても,容易なタスクではない.本研究では,多様な下流タスクで卓越した性能を示した事前訓練済み言語モデルが意味関係の弁別ができているか否かという問いに,混淆度という尺度を提案し,人間との比較の上でアプローチした.結果として,事前訓練済み言語モデルは,意味関係の弁別能力は,人間に比べて下回ることと同時に,非対義関係を対義関係として誤認識するバイアスが観察された.
Recommended citation:
Cao Zhihan, 山田寛章, 徳永健伸. 対義関係バイアス: 事前訓練済み言語モデルと人間の意味関係間の弁別能力に関する分析. 言語処理学会第30回年次大会発表論文集, pp. 2194-2198, 2024年3月.